
平成20年9月27日、秋晴れの快晴に恵まれ、有隣荘の内覧会を行いました。
午前中には、大阪天王寺の大蓮寺住職 秋田光彦師も御多忙の中、お立ち寄り頂きました。秋田さんには、「地域のつながり」、「町の縁側」というようなキーワードを教えて頂きました。有隣荘の構想の一端には秋田さんから影響を受けた部分も多いです。
内覧会には約50人ほどの方が来てくださいました。

この中州にお住まいの方々をはじめ、自治会の方、いろいろな市民団体の方、クリニックに通われている患者さんのお顔も。そして同じようなデイサービスをされている事業所の方、友人の医師たちも大勢来てくれました。
そして夕方には、デンマークの高齢者住宅や地域福祉の研究家である松岡洋子さんも来てくれました。私は2年ほど前に松岡さんのお話を聴いたときに、大きな衝撃を受けました。デンマークではすでに1988年から、日本でいうところの特別養護老人ホームなどのいわゆる老人施設を建設することを法律で禁じたというではありませんか。日本は主として財政的な問題から総量規制により高齢者施設の建設を終えたというのとは事情が違います。
その代わりデンマークでは高齢者住宅(年金暮らしでも利用できる!)

を整備するとともに、このようなデイサービスの充実、訪問看護システムの整備、共有施設の整備などを計画的に行い、施設に入らなくても、自分の住まいで住み続けることのできるような環境を整えたということです。
この辺の事情は、松岡さんの著書 「デンマークの高齢者福祉と地域居住」 松岡洋子著 新評論社 3200円 に詳しいですが、この話を聴いたときに、日本ではとても庶民には購入できない高額なシルバーマンションが競うように建てられている現実と比べると、彼我のちがいに愕然としました。この松岡さんのお話を聴いたことも、デイサービスに関心を持ったきっかけと言えます。

そしてもうお一人は、リサナメント宝塚でご一緒させて頂いている、市役所の松藤さんのお話から、「コミュニテイキッチン」という言葉をお聞きして、「生活圏域の中のデイサービス」という在り方に共感を感じたことも有隣荘につながりました。
こうして今までの自分たちが行ってきた医療の延長に、さまざまは人との出会いがあり、こうして有隣荘というカタチになりました。
皆の出会いと寛ぎの場になれますように、これから地域の拠点を目指して、じっくりと取り組んでいきたいと思います。